存在と時間〈下〉 (ちくま学芸文庫)



存在と時間〈下〉 (ちくま学芸文庫)
存在と時間〈下〉 (ちくま学芸文庫)

商品カテゴリ:人文,思想,学習,考え方
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絶対的にくる非存在状態

時間を体験し、何者かに成長を遂げた先に待つ非肉体状態である存在のあり方は、生きていた状態の継続なのか?非存在となって非時間の中へダイブした状態は、どんななのか? 死という在り方は、なにを意味しているのか?その状態の解説書には、だいぶ言葉がたらなすぎた。 死を解明してほしくて期待したが、まだたりなかった。
ようこそ、存在と時間の廃墟へ

執筆活動には、実のところ読み手のためにではなく、書き手のためにこそ行われるって側面がありますが・・・
そういう意味では、ハイデッガーの存在と時間はまさにそれに当てはまるでしょう。
本書を書きすすめる間に、ハイデッカー自身が書こうとしていたことを超越してしまい、根本的な書き直しの必要性から本人が途中で筆を置いてしまったたわけですから。
この「存在と時間」は、本来、その時点で役割を終えていたのかもしれません。
ただ、未完の状態で放棄され、世に出された「存在と時間」だからこそ、その解釈に大きな相違が生まれ、後世に多大な影響を及ぼしたのだと私は思います。
「存在と時間」を読み終えると、否応無しにハイデッカーが筆を置いて以降、彼の頭の中にあったであろう別の「存在と時間」の姿を追い求めてしまいますから。
それらを想起させるための存在・・・(未完の)「存在と時間」という感じがするのです。
事実、それ以後の多くの賢人が、このハイデッカーの偉大なる影を追って、各々に「存在と時間」の完成形(当時、ハイデッカーの頭の中にあったであろう内容。もしくは、それ以上の内容かもしれない。)をあれこれと想い描いてきたのではないでしょうか?
哲学書を案内図に例えるなら、「存在と時間」は案内図としてよりも、道標として存在してきたのかもしれません。
ともあれ、テキストの内容は元より、テキストの存在自体が影響力を及ぼしたという珍しい名著。
この本を片手に、人生を迷い歩きながら、自分なりの「存在と時間」を思い描いてみるのも一興ではないでしょうか?


初めて「存在と時間」を購入する方へ・・・
翻訳に関しては、原佑 渡辺二郎 両氏の名訳が知られていますが、本書の 細谷貞雄 氏の翻訳も優れています。
ただ、この著作が現代思想に多大な影響を及ぼしていることを踏まえると、本書の方が参考資料としての利便性は良いかもしれません。
(一概には言えませんが・・・)
加えて言えば、本書を購入された方も 原佑 渡辺二郎 翻訳版には一度目を通すことをお奨めします。
「なんだよ、結局両方とも買えってか?」っと思ったあなた・・・
まあ、これは1つの提案ですが・・・・
値段もこちらの方がお安いので、自宅用としてはこちらを。
原佑 渡辺二郎 翻訳版は近場の図書館を利用すると良ろしいかと。
できるなら 原佑 渡辺二郎 翻訳版も買ってほしいところではあるが・・・せめて、古本で。
数種ある『存在と時間』の翻訳の中で…

…この細谷訳がいちばん日本語としてこなれていて読みやすいと思う。ドイツ語で原典を読まなければお話にならない哲学プロパー以外の方には、この翻訳をお勧めしたい。

もちろん、だからといってスラスラ読めるほどハイデガーは甘くはない、というのも事実ではあるのだが。

この下巻の冒頭は、有名な「死の分析」を扱った章であり、ここだけを拾い読みする向きも多いと思う(私も他人のことは言えない)。だが、これ自体がハイデガーのメインテーマであったわけではないし、死の分析それ自体も上巻に積み上げられた議論を理解の前提としている。やはり、わからないなりに通読したほうが、読みとしては多少の深みが出るのではないかと思う。なにぶん、いちど通読したに過ぎない評者の言なので、あまり責任は持てないが…。
概ね理解しやすい翻訳

上巻より判りやすい議論になっていると思う。判りやすいと言っても、一度読んで全てが理解できるような代物でないのはいうまでもない。しかし、日常的配慮に埋もれた現存在が、良心の呼び声に従い本来の意味での存在を取り戻す覚悟性の中に現存在の真の存在意義があるというような議論である。要するに、誕生は過去のものではなく、死も生の最後に付け加えられるようなものではなく、現存在は誕生と生と死を同時に生きており、死へ臨む覚悟性の中に自己の有限性を見出す。それが現存在にとっての実存であるということだ。現存在は道具的連関の中に被投的に存在し、日常的な頽落の中に生きる現存在は、そのことに気づかずに埋没しているというわけである。アプリオリな関係性のことを論じているのだと思われるが、一種の歴史的共同体論に傾く可能性を秘めたもののようにも思われる。ハイデッガーがナチズムに加担したこととあわせて、もう少し注意深く理解する努力をしてみたいと思う。しかし、この細谷訳は概ね理解しやすく、いずれ理解を深める意味で再読してみたい。
天才と出会えるからこそ 読書はすばらしい(;'Д`)ハァハァ

(;'Д`)ハァハァ おいらは人間の頂点であり、常に哲学的な思索に身を委ね、 学究的な立場で物事を対処してきた。そんな頭脳明晰かつ、優秀な思索家であるホッカルさんが 高校時代、おいらより頭のいい人間はこの世にはいない…。そう世を儚んでいた時に出会った。
おいらより優れた人間はいないと思い、この哲学者も所詮、ホッカルさんより頭が悪いに決まっている
が、読んでやらう…。そう思い、手に取った…。なっ 何だと?!これは…?!
おいらは読み進めるうちに、存在と時間とは何なのか?という命題について模索している
過去の哲学者がいかに偉大であるかを思い知らされた。
その時、神の意志を感じた…。こいつ…。失礼…ハイデッカーに対して 『こいつ』とはホッカルさんがいかに偉大な人間であるにしても失礼だよね。
でも、おいらはそれ程、こいつに親近感を感じたのである。
こいつの頭脳はホッカルさんに匹敵する…。いや勝るとも劣らない…。
二人の天才が時空を超えて出会ったのである…。
おいらがハイデッカーの時代にいたのであるなら、ハイデッカーは
おいらの著作を読んで、その衝撃を受けたことであらう。
過去の哲学者と現在の優秀な高校生…時代や場所 立場こそ違えど
二人の天才が出会った瞬間である…。



筑摩書房
存在と時間〈上〉 (ちくま学芸文庫)
ハイデッガー『存在と時間』註解 (ちくま学芸文庫)
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