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教育改革のゆくえ―格差社会か共生社会か (岩波ブックレット)
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| 分類: | 本
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| 発送可能時期: | アクセスしてご確認下さい
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| 参考価格: | ¥ 504 (消費税込)
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害をなす改革のための改革 「反対のための反対」よりもはるかに有害な「改革のための改革」。
著者の言うとおり、教育を取り巻く言論では変えることが善、変えないことが悪といった風潮が蔓延している。
教育分野において危険なことはアメリカやイギリスを手本にした改革を行おうという方向性である。これこそ有害な改革のための改革である。著者もデータを用いて具体的に説明しているように、アメリカやイギリスの教育改革は失敗と言っても言いレベルのものである。管理主導・政治主導という方法論や派手な見た目に幻惑されるだけの有害なものである。外国のモデルを導入するなら地味であっても堅実なフィンランドやシンガポールを参考にすべきである。
しかし、そもそも外国をモデルにする必要があるのかというのが著者の意見であろう。TIMSSやPISAといった国際的な学力テストでは日本は間違いなく高水準にある。少なくともアメリカやイギリスよりは遙かにましな状況である。基礎学力の向上が世界的な潮流となっている現在、日本の教育モデルが世界から参考にされているのに、モデルとなる日本が潮流と逆行した改革に乗り出しているのは悲喜劇といえよう。
これまで義務教育の充実に力を注ぎ、基礎学力の形成と国力の増強に寄与した日本の教育。昨今盛んな格差社会論の解決には基礎教育の充実こそが最良の処方箋(即効性は全くないがこれ以上の策はない)であるのに、格差社会を助長するような方向へ教育が進みつつあることに著者は危機感を抱いている。ここでこそ変えない勇気を発揮して世界のモデルとなる教育政策を実現を期待したい。
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