下手なノウハウ書より数倍も有益
2003年11月から2004年5月までの半年間「週刊ポスト」に連載した記事の単行本化である。 50人の脱サラをルポする。「週刊ポスト」にしては随分まじめな企画で、正直なところ感心した。著者の田澤拓也氏の取材力、文章力に負うところが大きい。登場する50人はいずれも特別な人達ではない。上場企業のサラリーマンもいれば、地方の中小企業のサラリーマンもいる。この人達が或る時サラリーマンを辞め、独立するのである。理由はさまざま。夢を追って独立する人もいれば、会社生活が嫌になって退職した人もいる。著者は登場人物すべてについて会社員時代の年収・肩書きを記し、また独立後の年収も記録に留めることを忘れない。これらの数字に思わず瞠目するのは小生だけではあるまい。誰だって興味があるはずだ。 50人の現状もまたさまざま。成功した者もいれば、事業の不振に加え妻と離婚に至った者もいる。50人に共通しているのは、いずれもが「今」を一所懸命に生きていることだ。脱サラを1回でも考えてみたことがある人にはぜひお勧めする。下手なノウハウ書より数倍も有益なはずだ。
サラリーマン生活を相対化できます。
週間ポストの人気連載記事の単行本化。50数人の脱サラした人たちのほんとうに色々な人生模様。山登りしたひと、農業をはじめた人、医者になったひと、竹とんぼを売る人、古本屋をはじめた人・・・・。わたしもサラリーマンですけど、こういう時代でもまだ身近に脱サラしたひとは少ないからこういう人生模様をみてるとこういう人生も「アリ」なんだ、と思わされるもののやっぱり身につまされたのは「脱サラ後は自由だけど、その自由の喜びはホームレスになるかもという恐怖の裏返しなんだ」という言葉。当たり前ですが脱サラ後も大変、でも何だかとても輝いてまぶしく思えた人たちが多かった印象であっという間に読み終えました。今の会社に不満な人・満足な人、全てのサラリーマンにおすすめできます。
小学館
ドキュメント 敗れざるサラリーマンたち (講談社文庫) 辞めるな!キケン!! 一身上の都合 働くということ 仕事の思想―なぜ我々は働くのか (PHP文庫)
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