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金融大統合時代のIT戦略
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| ジャンル: | 本
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| セールスランク: | 82019 位
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| 発送可能時期: | 通常3〜5週間以内に発送
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| 参考価格: | ¥ 2,520 (税込)
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IT関係者は読むといいよ
IT業界で金融に関わる人が読む本。
金融側の考えをニュースリリースなどの視点からまとめている。
金融におけるITって、現状だと結局なに?
といった問いに非常に簡潔に答えている。
さらに、一般企業におけるITってそもそもなに?
に答えている本。
広島銀行、静岡銀行の成功事例
著者は元野村総研のコンサルタントで、内容から推察するに、地銀のシステム開発に近い立場にいたようである。地銀のシステム開発市場では、IBM、NEC、富士通などいくつかの陣営が覇を競っているが、本書では日本ユニシス(+野村総研)陣営を扱っている。
おおよその内容は以下のとおり。
◆取引のオンライン化、事務の効率化はいくところまでいった。今後はコア業務以外をアウトソースするとか、複数の銀行で共同化する方向に進むべきである。また、取引先のキャッシュフローに積極的に絡んで事務の効率化、活性化に取り組むべきである。
◆みずほ銀のシステム統合や、信金次期システム構想が頓挫したが、その原因は経営陣のリスク把握が不十分だったり、ガバナンスが機能していなかったりと、おそらくは人災であろう。
◆銀行はITに多額の投資をしながら、収益になんら貢献していない。地銀のIT投資が経費に占める割合は15%くらい。人件費はぎりぎりまで削減してきて、あとはIT費用しかのこっていない。これを劇的に減らすにはシステムの共同化、オープン系システムの導入が有力な解である。
◆広島銀行と福岡銀行のシステム共同化、百五銀行のWindows基幹システム、静岡銀行の次世代システムの成功事例の紹介。
◆次期基幹システムを成功させるには、業務モデル、IT戦略の長期展望をもち、実績とバランスに優れたコンサルタントを選択し、よいベンダー(=提案力+オーガナイズ力+PM力)と付き合うことが重要。
広島銀行や静岡銀行の事例などは、著者が直接関わったのだろう、きちんと伝わってくるものがあった。逆にみずほ銀や次期信金の失敗への言及は、独自データがないため憶測の域をでず、ほとんど参考にはならない。全体として平易ではあるが、IT戦略としての新しい切り口はなく、広銀、静銀の事例が参考になるにとどまった。
金融のITがどうあるべきが考えるきっかけに
難しいことをわかりやすくが著者のモットーであるように、非常に明快な文章である。銀行のシステムは非常に大きく、内部の人間でも理解しているのは部分的であることは多い。故にシステムを第三者的に考える機会はなかなかないものであるが、本書はその糸口を与えてくれる。システムの詳細について書かれているわけではない。しかしながらシステムのあり方を考える上で、どのような観点からとりかかれば良いのかという点については非常に良い参考になると思う。金融のIT関連の仕事に興味がある人にとっても、業界の具体的なイメージを持ちやすくなる。銀行のITについてこれだけわかりやすくかかれた本には未だ出会ったことがなかったことより、非常に興味深い一冊であった。
NTT出版
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