ペンローズのねじれた四次元―時空をつくるツイスターの不思議 (ブルーバックス)



ペンローズのねじれた四次元―時空をつくるツイスターの不思議 (ブルーバックス)
ペンローズのねじれた四次元―時空をつくるツイスターの不思議 (ブルーバックス)

商品カテゴリ:物理学,化学,数学,地学,科学,学習,知識
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ツイスターの入門書?

ペンローズが提案しているツイスター理論の入門書という位置づけですが、ツイスターが出てくるのが全五章の四章からですので、前半の三章(特殊相対論・一般相対論・量子論)に比べて説明が不十分で、よく分かりませんでした。特に最終章は殆ど分からないです。

特殊・一般・量子論についてはこれまでも散々書かれていますので、著者も書きやすかったと思うのですが、ツイスターの同類本はないと思うので、著者のような第一級の科学ライターでも一般読者を対象とした記述は難しかったと思われます。

最も、定評のあるブライアン・グリーン「エレガントな宇宙」でも同じような印象を持ちましたので(これはツイスターではなくひも理論が後半の主役)、著者に帰する問題ではなく、一般層に量子重力論を理解させることはまだまだ困難ということでしょうね。

次回は、特殊・一般・量子論がある程度分かっている読者向けに、本書の四章以降を膨らませた入門書を期待します。勿論ペンローズその他の原書がありますが、あれは専門家向けですので...

脱線が

特に物理を専門でやっていない人の知識レベルでも理解できるように工夫された文章であることはとても素晴らしいと思いました。
一部喩え話が発展して脱線しすぎる感じもあって、気になってしまうところもありましたが、「一般人向けの解説本」としてはよくできていると思います。
今の物理学のトレンドを大まかに把握できるので広く浅く知識をつけたいのならオススメかな。
なるほど??

正直今までペンローズの著作を読んでも今ひとつピンとこなかった、と言うより何を言っているのか理解できていませんでした。

これを読んでペンローズが何を言っているのかが、概念的なことや考え方のレベルでやっと理解することが出来ました。
私レベルが理解できるくらい平易にペンローズの業績を紹介してくれている凄い一冊です。それも数式を出さずに!

もちろんペンローズは数式を用いて大活躍をされている方ですから、数式を用いないことは、ペンローズが語っていることがズバリ!分かる本ではないということですし、数式を用いないで言葉だけで語っているのでその説明は厳密性を欠いていると思います。

それでも、ペンローズという大数学者(数理物理学者?)に興味を持っているのに、何も(!)理解できなくて寂しく、そして悔しい思いをしていた私のような人間には非常にありがたい本だと思います。
ペンローズに興味がありつつ踏み込めていない方には、相当にお薦めな一冊です。
あえてマイナス面を

「自称一般向けの物理書」=難解な文章の割に内容が伝わらない本、が良くあるが、それに比べればとっつきやすく、
相対論や量子論の解説も例え話を交えて分かりやすい。

しかしながら、あえて苦言。
本題のツイスター理論についての記述はごくわずか。
たとえ話もいいが、脱線や余談が過ぎているようにも思える。
ツイスター理論についての一般書がほとんどない状況では、難しい記述になっても、本題の解説にページを削くべきではないだろうか。
物理学者以外の一般読者にとっては、情報源は限られる。
難しいことは、後々、努力次第で理解することはできても、「記述が無い」ことはどう頑張ってもどうしようもないのだ。
科学解説書には、ギュッと詰まった知的な情報量が欲しい。
相対論・量子論の解説は他書に譲っても良いはずだし、
口語体での記述も疑問。
とはいえ、現代科学の不思議な雰囲気を味わう読み物としてはおすすめ。
そうか、そうだったのか!

 レベルとしては、相対論、量子論をある程度(少なくとも理系向け科学読み物レベルで)知っている人向け。

 まず前半で、「いいですか?ここは相対論を理解出来るか否かの瀬戸際なのです」という具合に、相対論や量子論について、数式の羅列ではなくてきちんと「解釈を与えた本当の意味」について説明してくれます。

   「認識」することと実際に「見る」こととは違う(ローレンツ収縮について)

 そうか、そうだったのか。なんだかもやもやが一枚取れた感じです。
 でもシュレディンガーの猫の解釈はますますわからなくなりました(専門家の間でも決着してないのできっとそれが当たり前です)。
 さらには大きさゼロの四次元ベクトルとは? あ、それでホーキングは宇宙の始まりに虚数の時間を導入したのか...そうか、そうだったのか!
 という具合に、そのかなり砕けた文体とは裏腹に、いろんなことに気づかせてくれるのです。

 そして本書の最終目標はペンローズのツイスター(スピンのペア)で時空を記述しようとする試みについてですが、さすがに最後の十数ページは一回読んだだけでは理解できませんでした。もう一度読み返してみます...



講談社
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