山本周五郎中短篇秀作選集〈5〉発つ



山本周五郎中短篇秀作選集〈5〉発つ
山本周五郎中短篇秀作選集〈5〉発つ

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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レビュー5作目 そして山本周五郎

この歳にして大好きな人と巡り逢えました。
私の片想い…是非連れ添って発ちたいですね。
少しでも好きな人の心に近づきたくて…、
彼が好きな作家の本を手にした2007年9月…、
それが「山本周五郎」との出会いでありました。
「想う・結ぶ・待つ・惑う」に続き5作目のレビューです。

人間発つとは…何かを捨てるとも意味取れます。
人間発つとは…飛躍成長するとも意味取れます。
人間発つとは…何か決断するとも意味取れます。

このシリーズ最終章となる「発つ」は女心をくすぐる
作品が多数あり、「野分」「契りきぬ」「扇野」
「三十ふり袖」「水たたき」が私の心に残りました。

女はいつでも待っています。
女は待ちながら惑っています。
女は惑う半面、強く想っています。
女は想い想われ結ばれたいのです。
女は最後に共に発つ瞬間、それのみを望むのです。

周五郎の描く江戸女は慎ましく可憐な女性…、
自分を犠牲にしても相手を思いやり慈しむ…、
第三者の眼からは素敵に見える彼女達でも、
当事者になるのは身も壊れそうな思いを強いられます。

咽び泣き耐えるのなんて、まっぴらです。
私にはそんな自己破壊行為は無理ですね。
だから…ハッピーエンドの作品には思わす拍手します。

でもそこが周五郎の成せる技、簡単に仕合せになれない、
色々な苦難や悲しみを乗り越え…そしてクライマックス、
この場合女性の強い想いだけではダメなのです。
男性の更なる強いパワー、そして成し遂げる勇気が必要、
そこまでの覚悟や決心がある男こそが真の愛を手に入れる、
身分の差をも乗り越え、世間の眼も乗り越え発つのです。

私の発つとき…それは一人?二人?どっち?






小学館
山本周五郎中短篇秀作選集〈4〉結ぶ
山本周五郎中短篇秀作選集〈3〉想う
山本周五郎中短篇秀作選集〈1〉待つ
山本周五郎中短篇秀作選集〈2〉惑う
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山本周五郎中短篇秀作選集〈5〉発つ

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