全てはその傷に
山本五十六の、「機上にて壮絶なる戦死」は大嘘!? 軍神を守り、海軍の失態を隠すための大プロジェクトがあったという! 墜落後も、「その男」は生きていた・・・ しかし、捜索隊が道に迷って墜落地点への到着が遅れた、という大失態を隠すため、その後、様々な捏造が行われたという・・・もし飛行機の中で機銃を頭に受けたのなら、頭全体が吹っ飛んでもいいはずなのに、実際の死体の頭には一つの傷しかない。胸に当たった銃弾は、盲管なのに体内から見つからない・・・ 黒こげの死体もある一方、彼だけは座席に座ったまま機外で死んでいた。 同行していた軍医が彼の足元へ這いずって行った痕がある。 あわただしく行われた火葬。 検死のあと、関係者は皆前線へ送られるか謎の死を遂げた。もし、捜索隊が道に迷わず墜落地点にたどりついていたら・・・ よくある扇情的な「if」本かと思って手にとったが、これがリアル!!特に、死体の傷についての説明は疑えない。自決、という一点で小説らしくなっているのだが、少なくとも、機上での即死や墜落死ではない、とは大いに考えられる。妙に納得してしまった。
新潮社
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