産業革命の母―ヴィクトリア女王〈3〉 (中公文庫BIBLIO)



産業革命の母―ヴィクトリア女王〈3〉 (中公文庫BIBLIO)
産業革命の母―ヴィクトリア女王〈3〉 (中公文庫BIBLIO)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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国家元首としてそしてヨーロッパの母として

いよいよヴィクトリアの人生に幕が下ろされる第三巻。夫の死から立ち直ったヴィクトリアの後半生は、在位50周年、60周年と年輪を重ねていきます。彼女の大英帝国も強固な経済基盤と議会制民主主義の安定した政治状況によって繁栄の極みに達しています。彼女自身の生活にあっては、亡き夫との間にできた9人の子供達は次々とヨーロッパ各国にその血筋を伝え、様々な問題を抱えながらも大きく花開きます。例えば、ヴィクトリアの初孫はドイツ皇帝ヴィルヘルム2世となりました。また孫娘の一人はロシア皇后に、はたまた北欧をはじめヨーロッパの各国の王妃になっていきます。そういった王室同士の結びつきを強めるという場面においてヴィクトリアが残した結果は目を見張るものがあります。女王ではない素顔の彼女は、時にワガママであったり、かんしゃくをおこすなど、家族との関係(特に皇太子とは)も色々ギクシャクしたものがあったようですが、良くも悪くも彼女を中心とする家族の中でも、そしてヨーロッパの王室にとっても、家長として存在感を持ち続けていきます。一人の女性としてこれほどの高みに登った人は彼女以外にはいないでしょう…



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