世界自動車戦争論 1 (1)



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自動車の話であって自動車の話でない。

この先、グローバルビジネスで生き残ろうとおもったら、”安くて良いもの”なんてガキみたいこと言ってないで”ブランドとセンス”を持っていないと(或は使いこなせないと)ダメんだよ!このタコ!」ということらしい。

著者である、福野礼一郎氏、「言われている程の知識はない」といいつつ、毎度のことながら、人を見下したような文体(お前、こんなことも知らねえのかよ!みたいな)は、テンプル(こめかみ)にカチンとくるが、これがこの人の味なので、しょうがないか(笑)。

冒頭のイントロダクションで「GT-R」をこんなに褒めるとは思っていなかった。「思い切りのよさ(エゴともいう)」という物差しで計った場合は、(どれだけ矛盾を抱えていても)とても良く出来た「スーパーカー」になるとのこと。なるほど納得。

「レクサス=赤坂にあった某高級牛丼屋」は、絶妙な表現だと思う。自分も昔その牛丼屋に行った事がある。たしかに素材は、いいものを使っているんだろうが、金を払った後に「牛丼に1000円も!」と腹が立ったおぼえがある(笑)。「レクサス」つたって中身は結局「アレ」だもんなぁ・・・。

しかし、この著者は、個人的には。もうクルマなんかにゃ興味はないんじゃないかと思う。「ロールスロイス」は再生しちゃったし「人生最後のクルマ」である「フェラーリ365BB」もインターネットで買っちゃったし、仕事としては、クルマ取り上げるが、個人的は「どうでもいい」んじゃないかな。

「1」ってことは「2」もでるの?
カエルみたいなポルシェもカッコ良いと一般的には思われているのはブランドだから

この本の元になっている連載のモチーフは『最後の自動車ロン』に書いてあった《企業の財産はブランドである。その他すべては負債に等しい》でしょうね。それが副題にあらわれています。驚くのが、いきなり日産のGT-Rを《こんなに思い切りのいい機械を日本人が作ったのは太平洋戦争にボロ負けして以来初めてじゃないかな。こいつは零戦ですよ。(p.8)》とベタ褒めしていること。これまでスカイラインシリーズをボロクソにけなしていた福野さんがなぜ…と思いますがブランドが最も重要になった今となっては《いびつなスポーツカーであることそれそのものがGT-Rの神話》(p.30-) なのでしょう。
 連載のテーマがハッキリ書かれているのはここでしょうね。《90年代初頭のEU統合/東欧解放で突如生まれたヨーロッパ一大自由マーケット圏は、世界自動車戦争の勃発を励起し、自動車産業を資本統合・ブランド再編という過酷な生き残り競争に叩き込んだのだが、BMWはそこにあってブランドイメージと商品力を顕示しミニとロールスロイスを傘下にしたがえ、世界10メガマニファクチュアの一翼を確保している。これは少なくとも「大勝利」である(p.225)》。
さすがです!

さすが敬愛なる福野礼一郎氏の最新著書。
今まで出ていた物は少し昔に書いた物がほとんどでしたが、
今回は最新のGTRをはじめ、現在の自動車業界の話がいっぱい。

今後の自動車メーカーが進んできた道とこれから進むべき道を
わかり易く解説してくれてます。

なぜ自分が海外の自動車に惹かれるかもコレを読んで分かった気がします。
待望のシリーズ発刊! とあるのでこれからも続編が出そうなのもうれしいです。



双葉社
クルマンガ 5 (5) (双葉社スーパームック)
特選外車情報 F ROAD (エフロード) 2008年 06月号 [雑誌]
本音のクルマ論 (Gakken Mook)
クルマンガ 4 (4) (双葉社スーパームック)
イッキ討ち―勝者はどっちだ!?ライバル車徹底比較