サブプライム後に何が起きているのか (宝島社新書 270) (宝島社新書 270)



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サブプライム後に何が起きているのか (宝島社新書 270) (宝島社新書 270)
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わかりやすい理由を3つ考えました。

第一弾の読みやすさを踏襲しながら、ややレベルアップか?それでいてネタのかぶりもなく新鮮。なぜ読みやすくて面白いのか考えた。

1)新聞記事、Webを中心とした徹底的な事実の収集。理論、理屈の抽象的な話でなく、新聞ネタが多いので、読みやすい。また表・グラフ・チャートも多く、読んでいてあきない。また春山さんが自ら収集したデータに基づき、ご自分で図表をわかりやすく作成していることも読みやすくしています。

2)足でかせいだ実体験に基づく事実・データ収集。金融・経済関係の評論家によくあることだが、お話を直接お伺いするとよくわかるのだが、メディアにでてくると、とくに新聞など発言が残るものになると言葉遣いが慎重で、なにを言っているか聞いていてよくわからない、退屈だということがありますよね。春山さんはWebや新聞、雑誌などで情報を集めながら、実際にアラビン・トフラー氏の講演会に行ったり、とあるセミナーで隣の携帯電話の会話(証券化商品の売買の実態)など臨場感あふれるエピソードがあり、わかりやすいです。春山さんとは一度Web2.0のセミナーでもお会いしましたが、ご多忙にもかかわらず直接会場に足を運ばれ、相手の話をきちんと聞かれる姿勢には頭が下がります。新聞記者顔負けです。

3)実際のサラリーマンとしての裏情報が入っている。みずほファイナンシャルグループがサブプライムの被害が大きかったのは「カリヨン証券から証券化ビジネスをチームごとヘッドハンティングしていたからだ。」とか、サブプライムとは関係ない優秀なモルガンスタンレーの知人の方が解雇された、とか業界の人にしかわからないネタが入っていて、得した気分になれる。

ともかく、第4章モノラインの説明のわかりやすさは感動ですよ。

サブプライムローン問題を軸に、世界経済の大きな潮流の変化をわかりやすく解説

「20世紀は、グローバリゼーションが経済、企業を変えた。21世紀は、グローバリゼーションが政治のリーダーシップのあり方を変えるだろう」。

本書では、サブプライムローンについての説明に多くを割いている。その解説は、新聞や雑誌だけでは断片的にしかわからなかったことを、背景からしっかり解き明かしてくれていてとてもわかりやすい。だが、本書を薦める一番の理由は、それだけではない。さらに筆者は、サブプライムローン問題を軸に、複雑な経済構造の変化や問題点を解説しながら、世界経済の大きな潮流と現在進んでいる変化について、わかりやすく読者に示してくれる。コンパクトな見た目以上に、優れた著作である。

「外圧にいわれるままに、自由化を実施した日本の金融自由化が何をもたらしたか。中国は、日本の失われた13年に学んだのだ」。お金の流れという視点からみた中国の動向に関する分析と解説は明快で説得力がある。また、日本人にはもうひとつまだ具体像が理解しにくい、肥大化するイスラム金融の解説とそれが世界経済に及ぼしつつある影響についても丁寧に説明してくれている。当然、日本の将来にも客観的な比較分析を行い、その将来についての提言を行っている。

世界経済の将来については、いろいろな仮説が可能であり、著者の考えだけをそのまま全面的に受け入れる必要はない。規模を拡大するEUについてはほとんど論じられていないし、中国と中東の扱いに比べて他の資源大国(ロシア、ブラジル、カナダ、オーストラリア)についての言及が少ない。食糧問題や資源の争奪戦が将来の世界経済の動向に及ぼす影響についてはあまり考えられていない。そもそも自由を知っている国の人たちが、経済力だけで中国やイスラム圏の覇権に従うということは考えられない。著者が歴史上の例として挙げているローマ帝国も、イギリスも、アメリカも、その経済発展は市民権の確立と密接な関係があったのだ。ただ、良い本というのは得てしてそういうものだが、読み終わってもいろいろ考えさせられるところが多く、参考になった。
具体的なデータを使用しつつ、問題の本質を平易な言葉で解説する良書

タイトルのとおりの内容である。ただ、サブプライム問題についても詳しい説明が
為されている。
この本の素晴らしい点は、
1)具体的なデータを使用し、説得力がある。各データはグラフという形で提供され、視覚的に理解しやすい 
2)金融関係の本としては専門的な用語が少なく、またあったとしても、過剰とも言える補足説明がなされており理解に困ることはない
3)表面的に出てきている問題を議論しているだけではなく、その根底にある本質的な問題について解説する事を目的としている
が挙げられる。文章は極めて平易であり、かなり読みやすい。
この本は07年に発行されたものの続編であるそうだが、この本から入っても何ら問題は無い。
現在取りざたされているサブプライム問題とはどのような背景で起こったものなのか、あるいはサブプライム後に中期的にどのような混乱が予想されるか等について知るのかについて、お勧めできる良書。
星4点となっているのは、超長期的な予測について根拠に乏しい議論が展開されているからで、純粋にサブプライム関連の書籍としては5点でも問題ない水準。
予想をはるかに上回る影響

前作に続き、サブプライム問題の深層とその後を分かり易く解説している。
本書で指摘されていることは、投資家が借入によりレバレッジを大きく利かせて利益を拡大して来たことに対して、それが一旦逆回転になった時の負のインパクトの大きさと影響の及ぶ範囲の大きさを説明している。サブプライム問題の本質はレバレッジバブルというのが、著者の主張である。

またサブプライム問題を複雑にしている原因は証券化であるが、本書の説明によって、再証券化は信用力の移し変えを行ってトリプルAを作り出す手法であることが丁寧に説明されている。いずれどこかで破綻するやり方に他ならず、無理があった構造であることがよく分かる。

今後は円のキャリートレードと同様に、ドルのキャリートレードによって金利・リターンの高い新興国への投資が行われるとなると、これまで米国に流入していたお金の流れが大きく変わることになる。次の動きを理解する為にも本書の解説は大変参考となる。

良い本

タイトルはサブプライム後となっているが、前著を読む必要はないかと思われる。
問題の内容と背景はしっかりと網羅されている。

舞台となったアメリカを中心に、ここ最近の状況について書かれており
今後のトレンドについても意見が述べられている。

面白く分かりやすい内容でテンポ良く読み進められ、予備知識のない人にも薦められる。
これだけ世間を騒がせた、そして今後に大きな影響を及ぼすであろう問題を
手っ取り早く理解するために最適な著書であると言える。



宝島社
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