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東京裁判をさばく
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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教養ある日本人を目指すなら一度は眼を通すべき1冊
清瀬一郎氏の「秘録、東京裁判」と並んで、極東国際軍事裁判批判の先駆的業績といって良いか。法制史家の瀧川氏らしく、浩瀚な法知識をもとに、軽い皮肉も交えながら東京法廷の本質を衝き、また英米法による裁判と戦前の日本が属した大陸法系との齟齬が巻き起こす混乱についても、手際よく読者に手解きしている。軍部に大学を逐われて渡満後、敗戦に遭遇しソ連軍に収監された経験を持ちながら、帰国後は、今度は被告・島田繁太郎海軍大将(東条内閣の海軍大臣)の弁護人を務めることになった巡り合せを前向きに捉え、連合国の占領解除と同時に書き上げたのが本書。
誰かの著作を借用したにすぎない渡辺昇一氏や、私的恨み辛みを羅列する田中正明氏、およびエピゴーネン諸君の東京裁判史観批判ないし自虐史観批判的を予期するとあてが外れるが、彼らが本書に知恵を借りたのは間違いなく、すでに古典に属する著作といえるだろう。
本書を読んだあと、いわゆる東京裁判批判ものに眼を通すと、いかに彼らが不勉強で、たんに摘み喰いだけで時流に乗ろうとしている存在にすぎないかということが、よく理解できる。
ただ、法的観点からが先に立ち、政治史的背景の記述が、やはり著者には専門外のためか、いささか手薄な傾向は否めない。関心のある向きには必読書の1つではあっても、これ1冊読めば、すべて解るという書籍でないことは、さきに断って置いたほうがよいだろう。
慧文社
東京裁判の正体 変見自在 ジョージ・ブッシュが日本を救った 「戦争責任」論の真実 戦後日本の知的怠慢を断ず 東京裁判を正しく読む (文春新書) 『パル判決書』の真実
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